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「そんなに汚れてないと思っていた。」汚れとカビだらけだったドラム式洗濯機の見えない奥

越谷を拠点にドラム式洗濯機の分解清掃を行っている、しろまるジャパンの沼端です。

「洗濯機に免許証を入れたまま洗ってしまって…。」

先日、そんなご相談をいただき、日立のBD-SX110GR(購入から約4年)のお宅へお伺いしました。

今回は免許証の回収とあわせて、内部クリーニングもご依頼いただきました。

「せっかくだからクリーニングもお願いしたいんです。そんなに汚れてないと思うんですけど、一度見てもらえますか?」

そう話されていたお客様。

ところが、分解を進めていくと、私たちも思わず驚くような光景が広がっていました。

まずは免許証の救出から

ドアパッキンを確認すると、おじい様の免許証は水が流れる隙間の奥に見えていました。

洗濯中の水流で、奥まで入り込んでしまったようです。

回収のために分解を進めていく間、おじい様は免許証が無事に取り出せるか心配そうに、そわそわしながら作業の様子を見守っていらっしゃいました。

分解を進めると、免許証は脱水カバーにぴったりと張り付いた状態で見つかりました。

ただ、目に入ったのは免許証だけではありませんでした。

免許証が張り付いていた脱水カバーの表面には、茶色い斑点状のカビと汚れがびっしりと広がっていたのです。

気になりつつも、まずは免許証の救出を優先します。

「見つかりましたよ。」

と振り返ると、肝心のおじい様の姿が見当たりません(笑)。

どうやら少し席を外されていたようです。

ひとまず息子さんご夫婦へお渡しすると、お二人ともほっとした表情に。

その後、お戻りになったおじい様へ無事に免許証をお返しすることができ、まずは一安心でした。

埃ではなく、黒カビが広がっていた

免許証の回収と一連のやり取りを終え、あらためて脱水カバーを確認しました。

本来ここには、乾燥運転によって発生した大量の埃が付着していることがよくあります。

ところが今回は、その埃がほとんどありません

代わりに広がっていたのは、表面全体を覆う茶色い斑点状のカビと汚れでした。

理由を伺うと、

「乾燥機能は全く使っていないんです。」

とのことでした。

乾燥を使わないと、別の汚れ方をする

乾燥機能を使う洗濯機は、繊維が乾いた状態で舞い上がるため、乾燥経路に埃が溜まりやすくなります。

一方、乾燥を使わない場合は、繊維くずの多くが水と一緒に流れるため、埃の塊はできにくくなります。

その代わり、洗濯後も内部は湿った状態が続きます。

つまり、

埃は少なくても、カビが育ちやすい環境になってしまう。

これが今回の洗濯機で起きていたことでした。

乾燥を使っても使わなくても、汚れ方が違うだけで、内部には確実に汚れが蓄積していきます。

ちなみに、ドラム式はもともと乾燥機能を活かすことを前提に設計されている機種でもあります。

洗浄力そのものは、大量の水で衣類同士をこすり合わせる縦型に分があるとされていて、その分ドラム式は乾燥の快適さに強みを持たせた設計になっています。

乾燥をあまり使わない場合、こうしたドラム式ならではの利点を活かしきれていない部分もあるかもしれません。

ドラムも本来の色ではありませんでした

続いてドラム内部を確認すると表面全体がうっすらとくすみ、洗剤カスやカビが染み付いているのがわかります。

ここまでの汚れ具合を見て、表面的な清掃では対応しきれないと判断し、実際の汚れをご覧いただきながら、ドラムを取り外して内部まで洗浄するプレミア分解をご提案しました。

プレミア分解は、通常クリーニングに16,500円追加でご利用いただけるオプションで、ドラムを引き抜き、水槽内部まで徹底的に洗浄する作業です。

ご夫婦は汚れの多さに驚かれていましたが、

「まだ使えるなら、今のうちに徹底的にきれいにしたい。」

とのことで、プレミア分解をご希望いただきました。

ビッグドラム系は、ここからが一苦労

日立のビッグドラム系は、ドラムを固定しているボルトを外しても、そのままでは簡単に抜けません

これは今回の個体だけに限った話ではありません。

もちろんすべてのビッグドラムで起こるわけではありませんが、現場では比較的よく見かける傾向があります。

ボルト周囲を見ると、石鹸カスなどの汚れの塊がびっしりこびりついていました

どれだけ力を込めても、ドラムはびくともしません。

力任せに引き抜こうとすれば、ドラムや周辺の部品を壊してしまう可能性があります。

さらに、こうした個体ではドラムの裏側にも石灰化した汚れが固く貼りついていることが予想され、力任せではどうにもなりません。

そのため、ヒートガンでゆっくり温めながら、少し動かしてはまた温める。

この作業を何度も繰り返し、ようやくドラムを取り外すことができました。

こうした見えない工程も、安全に分解するためには欠かせません。

ドラムの奥も、茶褐色の汚れで覆われていました

ドラムを抜いた瞬間、お客様も思わず言葉を失っていました。

ドラムは全体が茶色い汚れにまみれ、水槽側も同じように茶褐色の汚れとカビにびっしり覆われていました。

「こんなに汚れてるなんて思わなかった…。」

そうつぶやかれた言葉が、とても印象に残っています。

ここまで変わりました

洗浄後はこちらです。

カビや洗剤カスはしっかり除去し、見た目も大きく改善しました。

洗浄前と洗浄後の状態を見比べながら、

「全然違いますね。」

と、ご夫婦も驚かれていました。

まとめ

免許証、という小さなきっかけが、まさかここまでの発見につながるとは思っていませんでした。

ですが、開けてみると、乾燥機能を使わないことで広がったカビや汚れ、ビッグドラム系特有の固着など、外からは分からない状態が見えてきました。

現場では、

「特に気になる症状はない。」

「そんなに汚れていないと思う。」

そうおっしゃる洗濯機ほど、今回のような状態になっていることも少なくありません。

作業後、お客様は洗浄後の内部をご覧になりながら、

「もっと早くお願いすればよかったですね。」

と笑顔で話してくださいました。

私も思わず、

「今日は免許証のおかげでしたね(笑)」

と返してしまいました。

思いがけない出来事がきっかけではありましたが、最後は笑顔でお見送りいただけたことが、とても印象に残っています。

しろまるジャパンでは、越谷を拠点に埼玉・東京・千葉エリアでドラム式洗濯機の分解清掃を行っています。洗濯機は毎日使う家電です。だからこそ、症状が出てから動くのではなく、気になったタイミングで一度中を見てみることが、長く安心して使い続けるコツでもあります。

「うちの洗濯機は大丈夫かな?」そんな時は、お気軽にご相談ください。

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